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■アイリーン姫の場合【投票後本編】


「アイリーンって、綺麗な身体してるよな」
「な、何よいきなり……いやらしいこと言わないでよぅ……あ、ちょっと……バ、バカ、そんなやらしい触り方……」

俺はアイリーンの後ろに回って両肩に腕を回す。俺はアイリーンが唇を尖らせて抗議するのも構わずに、ぐいっと抱き寄せ、大きめの胸を両手で覆った。
アイリーンは活発で活動的で、お姫様のくせに普段から身体を鍛えていたりするのだが、しなやかですらりとした身体はか細く、ちょっと力を込めれば折れてしまいそうなほどにきゃしゃだ。

「アイリーンの胸、大きいよな。艶々してて張りがあって柔らかいし。ずっとこうしてたいくらいだよ」
「……バ、バカ。エッチ。ホントにしょうがないヤツなんだから、あんたってば」

朱の差し込んだアイリーンの頬が可愛く緩む。アイリーンのしなやかな身体が震え、前にせり出すようにたわわに膨らんだ乳房が俺の手に揉みくちゃにされ、ぷるんと揺れる。
俺は柔らかいアイリーンの乳肉の感触を手のひらで楽しみつつ、親指と人差し指で小さな乳首を摘み、ころころと転がす。

「あ……ん……バカ……その手つき、いやらしすぎだよ……あ、やん……ッ。先っぽ、感じすぎ……んぅンッ」

俺の乳揉みが気持ちいいのか、アイリーンは目を閉じて、しなやかな身体をいやらしくよじらせながら、俺の愛撫を受け入れる。
俺が畳み掛けるようにアイリーンの顔をこちらに向かせて、唇を重ね合わせつつ舌を差し込むと、桜色の唇は自らの体温を伝えるかのようにせわしなく生暖かい吐息を流し込んでくる。

「ん……ふぅん……私達、キスしてるんだね……こんな……んふ……いやらしい、キス……」

俺はアイリーンのつるつるの唇を自らの唇でこすらせ、舐めあい、吸い合わせつつも、舌を口内に潜り込ませ、湿り気に満ちた口内粘膜を味わい尽くす。
だが、強気なアイリーンは顔を僅かに横に倒すと、小さく赤い舌を差し出し、俺と同じように口の中を舐め、吸い付き、味わいあうように唇に果敢に吸い付いてくる。

「アイリーン、お前……キスするの、好きだろ? こんなに夢中になっちゃってさ」
「バ、バカ。夢中になって……キ、キスしてるのは……あんたでしょ……ん、ふむ……」

俺達が舌と舌を口内でにちゃにちゃとかき回すように絡みつかせていたためか、溢れた唾液がアイリーンの唇の端から垂れ落ちる。
俺が唾液をまぜっかえすように密着させていた口をいったん離すと、銀色の糸がつぅぅっと引き落ちる。なだらかな曲線を引いてたわみ落ちるそれを、アイリーンは潤んだ瞳で見つめていた。
俺はそうしている間も乳愛撫は怠ったりはせず、乳首を摘み転がし、もにゅもにゅとたっぷりとした乳房に手を食い込ませ、淫らに歪ませる。
頬を真っ赤に染めたアイリーンは、ディープキスと乳愛撫の刺激ににうっとりしてしまっているのか、虚ろに俺を見つめ、尚も切なげに俺の唇を求める。

「おっぱいばっかりしないでよぉ……もっと……もっとキス、しようよぉ」
「さっき自分が言ったこと、もう忘れちゃったのか?」
「そ、そんなことどうでもいいからぁ……ねぇ、お願い……キスしてよ。私、クレストとキスしたいの」

俺は甘えた声でおねだりしてくるアイリーンに微笑み返すと、アイリーンを背後から抱きかかえるような姿勢のまま、再び唇を重ね合わせた。
ぐちゅ、ぐちゅ、と淫らな粘着音を立てて俺達の口内粘膜が密着し、境目など無くなってしまったかのようにお互いの唇が繋がり合い、溶け合う。
静まり返った部屋に、唾液に溢れる唇がくりゅくりゅと悶えるように蠢き、淫らな音を奏でている光景は、もはや蹂躙に近い。
俺はアイリーンとのディープキスと、たっぷりとした乳を揉むことで、下腹部に沸騰してしまいそうなほどに大きい欲望が溜まっているのを感じていた。

「アイリーン。俺、もう入れたいよ。お前のここに入れたいんだ」
「え……こ、ここって……お、お尻? や、やだ、またこっち……なの?」
「いいじゃないか。お前だって好きなんだろ? この前だって、あんなによがってたじゃないか」
「あ、あれは……あ、バカ、止めてってばッ! そ、そんな……ホントに、こっちで……?」

俺は、既に生ぬるい蜜をたっぷりと湛えていたアイリーンの蜜壷に指を差し込み、指にまぶすようにぬらしてから、軽くヒクついていたアナルに塗り広げる。
豊満なアイリーンのヒップは感度も良好で、俺の柔らかい刺激にたぷんと揺れて俺好みのいやらしい反応を見せてくれる。
俺はアイリーンの尻穴に、しきりに脈動を続ける亀頭をあてがい、とろついた粘液をこぼし始めている入り口へと徐々に差し込む。
アイリーンの尻肉は想像していたよりも柔らかく俺の肉棒を迎え入れ、むりりりっと音を立てて肉厚のペニスを呑み込み始める。

「はぁ……んッ! は、はい……ちゃった……」

アイリーンのアナルのヌメリは、俺とのアナルセックスを何度も経験してきたせいかこの上ない絶品で、生暖かい粘膜ときゅうきゅうとした締め付けが俺の肉棒を心地よく包み込んでくれる。
俺が少しずつ腰を振りたて始めると、その度にアイリーンのアナルは小刻みに反応して、ぞわりぞわりと俺のモノをしごきたてるように動き始める。

「た、たまらないよ……アイリーンのここ、ホント、気持ちいい……凄いよ……うぁ……搾り出されちゃいそうだ」
「やだぁ……恥ずかしいこと言わないでよぅ……わ、私……んんッ! こ、こんなにエッチな子じゃ……や、う、動かないで……んぅんッ!」



俺は、背中から俺にもたれかかってくるアイリーンをしゃがみこんで受け止めつつ、ダイナミックに腰を上下させる。
ぐち、ぐちとくぐもったように低い音が結合部からこみ上げてきて、俺が大仰に動かすと、アナルから生暖かい液がとろりと垂れ落ちる。
ぐぬぬ、とアイリーンのアナル内部に肉棒がきつく締め上げられ、それを補うかのように生暖かい汁が分泌される。その潤滑剤のお陰で、俺たちの結合はぬらりと滑らかで、こすりたてあうような激しいファックになっているのだ。
俺は巻きついてくるようなアイリーンの尻奥粘膜に酔いしれながら、ただひたすらに腰を蠢かせ、ヌラヌラした肉棒への吸引に身を委ねていた。
アイリーンの肩越しに見える乳房の先端はピンクに尖っていて、俺が汗に濡れてヌルヌルの乳房を両手できつく絞り上げるように揉みしだき上げると、アイリーンは背中を跳ね上げながら悶えて見せる。

「つ、強すぎるよ……ッ! お、おっぱいは敏感なんだから……乱暴にしないでよぅ、バカァ……」
「ごめんごめん。セックスしてる時のお前は可愛いから、ついいじめたくなっちゃうんだ」
「わ、私は普段から女の子っぽい……んぁッ! ちょ……いきなり動くなんて……ひどい……ッ! ご、ごまかさないで……ひゃあぁんッ!」
「細かいことはいいから。思いっきり気持ちよくなろうぜ」

俺は気を取り直して、アイリーンのくびれた腰を鷲掴みにして、持ち上げるような抽送を始めた。
この格好は好きに動くにはやや窮屈な姿勢だが、その窮屈さがお互いの官能を高める努力を、お互いを想う気持ちを確かに感じさせてくれる。
俺が必死に動いているのに気付いたのか、アイリーンも跳ねるように身体全体を跳ね上げ、腰を振りたて、絞り上げるようにみっちりと尻肉粘膜を巻きつかせてくる。
ねとねとの蜜にまみれた俺の肉棒は、ぎゅうぎゅうという力強い締め付けと心地よい刺激に挟まれつつ、びくんびくんと膨らみ始めている。

「はうぅ……ん、な、中で、膨らんで……あんッ! や、やあぁッ! これ、何なの……? ひ、広がっちゃってる……のに、き、気持ちいいなんて、そんな……」
「アイリーンはよっぽどお尻のセックスが好きなんだな。こんなに夢中になって腰を振って」
「やぁ……やだぁ……そんな、違うモン……私、そんないやらしくなんか……ひゃんッ!」

俺はアイリーンを煽り立てるようにぐるぐると掻き回すように腰を振りたて、ぱんぱんっとわざと大きく音が上がるように打ち付ける。
俺達の結合部はお互いの汗でドロドロで、美しくたわむアイリーンの太ももはまるで俺の股間と一体化してしまったかのようにぴちっと密着し、ぬるりとこすれあう。
俺の肉欲が高まるにつれて、俺達のこすれあわせる動きは次第に大きく、激しくなってきていた。
にっちゃにっちゃと粘着音は響き渡り、さっきまで静まっていた部屋が俺達の吐息、喘ぎ、秘部がこすれあう時の粘つく音で一気にやかましくなる。
ぱん、ぱんと激しいアナルインサートの音が弾け散るように部屋中にこだまし、俺の肉棒がアイリーンの尻肉とこすれあう結合の激しさを雄弁に物語っていた。

「クレスト……や、ん……クレスト、そこに居る……? 私のこと、感じてる……? ねぇ、クレストぉ……」
「あ、ああ……俺はここに……居る、よ……アイリーン……ッ」
「よ、良かった……一緒に、居ようねぇ……私達、昔みたいに……一緒に……ずっと、一緒に……ね……?」
「あ、ああ……アイリーン……ッ! 俺達は、いつまでも一緒だ……ッ」

堪えきれないほどの射精感が俺の下腹部を襲う。俺はひしっとアイリーンを抱き寄せ、汗に塗れて艶々と輝くバストを両手で覆いつつ、肩越しに俺を振り返るアイリーンの桜色の唇を奪う。
手のひらに吸い付くような乳肉の柔らかい感触と、ピンクの乳首のこりっとした感触、そして、アイリーンの薄い桃色の唇のしっとりとした触感が、同時に俺を暖める。
恥じらいと興奮のためか、アイリーンの瞳は泣き出しそうなまでに潤んでいて、朱に染まった頬と共に、俺に優しく暖かい感情を伝えてくれる。

「う……うぅッ!! 出る……ッ! も、ダメだ、出るぞ……!!」
「うん……私の中に、出していいから……全部、受け止めてあげるから……ッ!! あ、あッ!! はぁんッ!! は……ああああんッ!!」

アイリーンの許可が出るのとほぼ同時に、俺の肉棒はアイリーンのぎゅうぎゅうの尻穴の中で一気に膨れ上がり、破裂したかのような勢いで亀頭の割れ目から勢い良く精子が射出された。
びゅるる、と溶岩のように熱い粘液が、止め処なく迸り、アイリーンの愛蜜に塗れた尻肉を白濁液で支配し尽くすのだ。
動転しそうなほどの欲情の波が、アイリーンの尻奥で渦を巻き、まるで洪水のように溢れた肉欲と愛情が混ざり合う。

「あ、イく……で、出る! 出る……ッ!!」
「わ、私も、私も……頭の中、ヘンに……ッ!! あ……ふああッ!! あ、あ、あ、あ、あ……ッ!! はあああッ!! あああああッ!!」

俺達の呼吸が混ざり合い、絶頂の嬌声が絡み合い、意識ごと一緒くたに溶け合うような感覚のまま、アイリーンときつくもつれあう。
俺は気を失いそうになるほど激しい射精を味わいながら、荒々しい息を吐きつつクテっと倒れこんでくるアイリーンと、むさぼるように唇を吸い合っていた。

俺がアイリーンの尻奥に射精した後も、俺達はお互いに意識を失うことも無く、今夜の儀式は無事に成功を収めることが出来た。
成功したことへの満足感か、それとも絶頂の余韻なのか、赤らんだアイリーンの頬は、セックスの色気よりも活発な愛らしさを振りまく普段のアイリーンの笑顔に満ちていて、俺の頬も自然と緩んでしまっていた。



そして次の日……

「……クレストのバカ。優しくしてねって言ったのに、あんな無茶して。私、アッチは弱いって言ったのにッ。強引すぎるわよッ! もう、バカッ」

俺は中庭の見まわりをしている最中、一人でよたよた歩いているアイリーンを見つけた。どうしたのかと話し掛けたら、開口一番文句を言われてしまった。

「い、いきなりそんなこと言われても……お前だって気持ち良いって言ってたじゃないか」
「言ってなーいッ。私がそんなこと言うはず無いもん。私があんたみたいなエロエロ男に気持ちよくされちゃうわけないでしょッ」

な、何て言われようだ。俺達、けっこういい感じになっていたと思ったのに、あれは俺の思い込みだったのだろうか。

「わ、分かったよ……調子に乗った俺が悪かった。何でも言うこと聞いてやるよ」
「へえ、ホント? ホントに何でも聞いてくれるの? じゃあ……今夜、今夜もクレストのお部屋、行ってもいい?」
「え……? だ、だって今さっき、お前、嫌だって……」
「何よぅ。嫌だなんていってないわよぅ。あんた、私と一緒に居るのは嫌なの? 昨日の言葉、アレは嘘なの?」

昨日の言葉……ずっと一緒にいるとか何とか言う、あの言葉だろうか。気持ちよくなっていたアイリーンが弾みでこぼしたようなものだと思っていたのだが。

「い、いや、それはその……嘘じゃないけど」
「じゃあいいじゃない。私、もっとクレストと一緒に居たいもん。たっくさん一緒に居て、たっくさん遊んで……その……たっくさん、エッチなこと、しちゃうんだから」

赤く腫れあがったかような顔を俯かせて、アイリーンは尻すぼみな声を上げる。

「一緒に居たいっていうのは、私の正直な気持ちなんだよ……? だから……ね」

アイリーンの明るくはにかむような微笑みが、やんわりとした優しい女性の……妖艶な色香すら漂わせる女性的な微笑みに変わる。
俺はアイリーンが女として成長しているのだということを、はっきりと感じ取っていた。

「わ、分かった。お前がそれでいいなら、俺は文句はないよ」
「あ、あははッ……良かったッ。じゃ、今夜も……ねッ」

アイリーンが俺の側に駆け寄り、ふわっと俺の口に桃色の唇を重ね合わせる。
不意に俺の唇に重なったしっとりとした感触に、俺が呆然としていると、アイリーンは伏し目がちにほくそ笑みつつ駆け去っていった。
俺は、どこまでも澄み渡る青空の下、アイリーンの背中を見送りつつ、メルフィラントに流れる穏やかで平和な空気をかみ締めていた。


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