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■フォルシーニア姫の場合【後ろに挿入編】


俺はフォル様の可憐なすぼまりに指を伸ばした。小さく色の薄いフォル様のアナルは、本人の慎ましさを表しているかのように微かにヒクついている。
期待していたのだろうか。フォル様の蜜壷の入り口は微かにぬめっていて、滴り落ちた蜜がアナルまで濡らしている。
フォル様のアナルに、愛液をまぶしてぬかるませた指を伸ばした俺は、つぷ、と爪で軽くシワをなぞった。

「あッ!? や……やッ! そ、そこ……私、そこ、は……や、ダメッ!」

フォル様がうろたえたように身をよじり、シーツをこするようにして逃げようとするが、俺はがっしりとフォル様の太腿を捕まえて逃がさない。
フォル様の肉感たっぷりの太腿を味わいながらも、俺は差し込んだ中指をぐねぐねと弄くり回す。
トロついた蜜がアナルから溢れ始め、ねとねとと指に絡み始める。
薄い粘膜はプルプル震え、俺が指を動かせるたびにぶちゅぶちゅと下品な音が漏れる。

「きゃぅ……ッ! あ、ふあ……! ダメ、強……過ぎるわ……ッ! ら、乱暴にされたら、私……」

俺が指をくるくると回すと、フォル様をしなやかな肢体をくねらせて、悩ましくも荒い息を漏らす。
俺が指を引き抜くと、ごぽ、と音を立ててヌメヌメした中指が姿を現す。むわ、と湯気を立てる粘液は透明で、汚れの無いフォル様を思い起こさせてくれる。

「凄い……こんなにネバネバしてますよ、ほら」
「い、いや……そんなの見せないで……恥ずかしいわ……」
「……でも、こんなにドロッとしてるのに半透明で、混ざりっけがなくって……」
「やぁ……私、そんな……私、はしたない女じゃないのよ……お願いだから、そんな……」

俺はフォル様の顔を真っ直ぐに見詰める。上気した頬に微かな怯えを浮かべ、すがるように俺を見上げている。
アナルで感じている自分を認めたくないのか、ベッドの上で美しくたわむヒップを隠すようにずらそうとするが、俺は強引に引き寄せる。
フォル様の桃色に染まった艶々の肌は、淫らに汗ばんでいる。それを見ているだけで、俺の肉欲は爆発しそうだ。

「フォル様。乱れてください。お尻で気持ち良くなってるフォル様は、凄く綺麗で素敵ですよ」
「嫌、嫌よ。そんなはしたない女、嫌われてしまうわ。あなたに嫌われてしまうなんて、そんなの……怖くて……」
「……俺がフォル様のことを嫌うわけがありません。俺の言葉を信じてください」

フォル様は半泣きに潤んだ瞳を伏せながら、うん、と頷いてくれた。フォル様が俺を受け入れてくれる。歓喜に身を震わせながら、俺はフォル様の尻穴を指でかき回す。
くぐもった声を漏らしながら耐えるフォル様は、たわわなヒップを揺らしながらアナルの快感に堪えている。
ゼリー状の粘膜がプルプル震えながら俺の指に吸い付き、巻きつくように貪欲に締め上げてくる。粘ついた液がアナルの奥から止め処なく溢れる。
桃色の蒸気をむわっと立ち上らせながら、俺の指にまとわりつく粘液が抽送を滑らかにする。波打つアナル内部がとろとろしていて、粘液が指に絡み付く。
俺の指責めに戸惑うフォル様は、びくっと身体を跳ねさせる度に、こぼれ落ちそうなほどに瑞々しい巨乳が、たぷんたぷんとピンクの残像を残して大げさに揺れた。

「フォル様……俺、もう我慢が……」

俺は指を抜きながら、そっと囁く。俺が指を引き抜いたことにほっとしていた様子のフォル様は、間をおかずに見せ付けられた肉棒に、はっと息を呑んだ。
自分でも驚く程に力の入った肉棒は、下腹部に張り付きそうなほど急角度で伸び上がり、先走りを滲ませている。

「フォル様のお尻に入れていい、ですよね?」
「あ……で、でも、そんなところ……や、本当に、ダメ……」

俺はフォル様の答えも聞かず、ペニスを入り口に押し当てて、一気にずぶりと押し込んだ。
ぴたっと閉じた尻穴をこじあけるようにして差し込んでいくと、フォル様のアナル粘膜が貪欲に震え、指に吸い付いてきた時のようにあっさりと肉棒に巻きついてくる。
俺が少し肉棒を強く押し込むと、フォル様は眉を悩ましく寄せてぎゅっと目をつぶるが、ぴっちりと巻きついているアナルは嬉しそうにヒクついている。

「あ……! ああ、ああッ!! や、ダ……ダ、メ……! そ、そんなに強……ふぅんッ!! くぅんんッ!!」

俺は、肉棒を引き抜く直前まで腰を引き絞ってから、思い切り突き入れた。ばちゅ、と結合部から飛沫が上がり、肉と肉の相打つ音が鈍く響く。
フォル様は悲痛な声を上げるが、それはひどく甘ったるい。俺との行為を続けることで、フォル様は次第に肉欲を受け入れてくれてきている。
俺が本当の意味でフォル様をこの手に抱くことが出来るとしたら、こうするしかないのではないか……そう思うと、俺の心も身体も止まらなかった。

「あ、やぁんッ!! は、激しすぎ……くあぁッ!! ふ、深い……ッ!! え、ぐられちゃってるわッ!! あ、やああッ!!」
「お願いです、フォル様……俺のことを受け入れてください……ッ」

祈るような気持ちで、俺はフォル様のアナルを猛り狂う肉棒でほじくり、えぐりたてる。
カサの広がる亀頭はヌメヌメのアナルを引っかくように穿ち、ぴっちりと張り付いてくる粘膜を、グリグリとこすりたてる。

「はああああッ!! いやあッ!! それッ!! あ、当たってるッ!! 奥に、当たってるッ!!」

腰を大きく回すようして角度を変えて刺激を与えると、フォル様は肩ごと伸び上がり、快感にわななきながら汗ばんだ白い喉をさらす。
俺は心地よい反応に勢い込んで、がしっと細い腰を鷲掴みにすると、肉棒を根元までアナルに突き入れた。
ぐちゅぐちゅ、と、押しつぶされた内部粘膜が、粘着質な音を絶え間なく漏らす。

「ああああッ!! や、音、出ちゃってるッ!! お尻……あッ!! 熱……ッ!! ひぅぅッ!!」

幾多の管が浮かぶ肉棒に、フォル様のアナルは積極的に絡み付いてくる。恥らうフォル様の声とは裏腹に、アナルは積極的だった。
俺が夢中になってフォル様のアナルをかき回していると、フォル様が潤んだ瞳で俺を見つめ、うっとりと呟き始めた。

「気持ち……良く、なって、くれてる……? 私の、お尻……気持ちいいの?」
「は、はい」
「私、あなたの役に立ててるのね……嬉しい……大丈夫だから、恥ずかしいけど、頑張るから……だから、思いきり、気持ち良くなって」

俺の強すぎるくらいの腰使いに、フォル様は暖かく答えてくれる。やはり、俺の憧れ、理想の方だ。
俺は、欲望と思いが膨れ上がるのと同時に、根元が熱を帯び始めているのを感じた。
もうすぐ出てしまう。まだまだ味わっていたいのに。無念な思いを抱きつつも、動きは止められない。
フォル様の秘部はとろとろと甘い蜜を流しつづけていて、アナル結合部に流れ落ちている。
赤らんだフォル様の肌が汗を滲ませていて、薄白い蒸気を立ち上らせている。悩ましい声を上げながら背中を反り返らせ、切なく指をさまよわせている。

「フォル様……一緒に……」
「ええ……は、恥ずかしいけど……私、あなたとなら……私、何でも……どんなことでも……」

俺は、ぐいっとフォル様を引き寄せる。すべすべのウェストを掴み、荒々しく突き入れ、肉棒を強引にこじ入れる。
フォル様の狭いアナルは、俺の肉棒の太さに大きく開き、入り込んだせいで失った分の体積だけ液をこぼしている。
粘膜がぶるぶる震えながら、肉棒にびちっと絡み付いてきた。

「あ、ふあああああッ!! やああああッ!! お、お尻ッ!! ひ、開いてるッ!! あなたの、太いで……開いちゃって……くぅぅんッ!!」

強引な抽送に、フォル様は目を大きく見開き、せわしなく呼吸を繰り返す。窮屈な挿入で、狂おしいほどに狭苦しく、俺の肉棒は力強く絞り上げられた。

「あ、ああッ!! フォル様ッ!!」
「だ、出してッ!! 私の中に……お尻の中に、出してッ!! いっぱいに……あなたで、私の中、満たして……ッ!!」

言われるまでも無い。俺は、ぐぶりと漏れ出そうな精液をせき止めつつ、最後のスパートをかけた。
ぶくっと膨れた亀頭が、ごりごりとぬかるんだ肉壁をこすりたてながら、ドクドクと脈動する。アナルをかき回しながら、膨れ上がる。
ばちん、と目の前で、火花が散った。

「う、うああああッ!!」
「あ……ッ!! あはあああッ!! あーッ!! ああーッ!!」



俺達の悲鳴が、重なる。
ぷるぷるの粘膜が過激にうねり、俺の肉棒を絞り上げながら跳ね回る。その荒々しい締めつけの中、俺の肉棒が、弾け飛ぶようにして、精子を放出する。
肉棒がしゃくりあげ、精子が流れ込む中、俺の目の前では金色の粒子が飛び交い、ぱちぱちと泡のようにはじけている。
俺は脳髄が焼けるような快楽に酔いしれながら、フォル様の張りのある肌に手をさまよわせた。
波打つフォル様の身体が、ふくよかな巨乳をたぷんたぷんと揺らしつつ、寝そべっている。
高すぎる快感と熱で、フォル様は天井を虚ろに見上げている。繋がったままの俺達は、抱き合うようにして汗ばんだ肌を寄せる。

「素敵……とても、素敵だったわ……あ……ン……」

俺が耳元で囁くと、フォル様は俺を見て、小さく微笑んだ。俺達は抱き合い、唇を重ねながら、愛しさを胸にいつまでも抱き合っていた。


次の日。

「あ……こ、こんにちは」

俺が一人で通路を歩いていたら、昨日と同じようにフォル様と出会うことが出来た。
フォル様の足取りは軽い。昨日は好き放題してしまったから不安だったのだが、あまり疲れていないようで安心した。

「あの……お身体の方はいかが? 重かったりだるかったりしない? 大丈夫かしら?」
「は……だ、大丈夫です。そ、その……フォル様、は?」

フォル様はにっこりと微笑む。俺はほっと胸を撫で下ろした。

「昨日のクレスト君……たくましくて力強くて、素敵だったわ。私、すっかり夢中になってしまって……はしたなくなかった?」
「い、いいえ。そんな……」

俺は慌てて否定した。昨日のフォル様は、言葉で言い表せないほど美しくて綺麗で、今でも夢を見ているようで……
そんな俺を見て、フォル様は嬉しそうに微笑んだ。そして、俺のすぐ側に寄りつつ、小さく呟く。

「だから、今日も……ね? 私、あなたと一緒にいる時間……もっと欲しいから。それとも、嫌?」

俺はぶんぶんと首を横に振る。フォル様の赤い唇が美しい微笑みの形に緩む。

「良かった。嬉しいわ。私、今夜も頑張るから……気持ち良くなってもらえるようにするから……ね?」

フォル様はそれだけ言うと、目元を赤く染めながら足早に去っていく。俺は翻弄されたような気分のまま、立ち尽くしていた。

「……俺も、フォル様と、ずっと一緒にいたいです」

誰も居なくなった通路で、俺は一人、呟いていた。


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