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■フォルシーニア姫の場合【前に挿入編】


俺はフォル様の茂みに手を伸ばした。薄い茂みが指に絡まる。フォル様は興奮してくれているのか、その茂みには既に生暖かい愛液を吸い込んでいた。
そのまま中に指を進め、秘裂を探り当てた俺は、割れ目を指で広げた。宝石のような赤々とした秘肉が、じゅくじゅくした愛蜜に覆われて、鈍く光っている。

「フォル様の、ここ……凄いです。もうこんな……うあ、光ってる……綺麗だ……」
「あ……ふぅ……や、だめ……あ、あまり見ないで……は、恥ずかしいわ」

フォル様は、頬を紅に上気させて恥らう。その顔が余りに愛しくて、俺はなおも淫らな蜜壷を指でかき回し続けた。
たっぷりと蜜を湛えたフォル様のアソコからは、甘ったるい蒸気が立ち上ってくる。

「あ、ン……や、そ、そんな……はぁ……くゥ……ん、ふぅ……ッ! あ、や……」

意識的にくりくりと弄くりまわすように引っ掻き回すと、フォル様は赤味の増した唇から艶かしい吐息を漏らす。
フォル様は悩ましげに喘ぎ、真っ白な喉を晒す。息を呑むたびに喉がぞわぞわと蠢き、ひどくリアルだ。
すらりと細い指で切なくシーツをなぞるフォル様は、虚ろな瞳で俺を見上げる。
唇はしっとりと濡れ、甘い吐息は弾み、こぼれおちそうなほどの乳肉をたっぷりと揺らしながら、俺の肉欲を受け入れてくれる。

「気持ち、いいの……あなたの指、太くて……あ、は、入り込んできてる……はぁ……ン」

フォル様の柔らかい肢体は、くったりと力が抜けていて、俺の為すがままだ。
熱々の蜜を溢れさせた蜜壷は、内部を押し広げくゆらせる俺の指に吸い付き、貪欲に締め付けてくる。クリトリスはぷくりと膨らみ、刺激を待ち望んでいるかのようにヒクついている。
俺は、厚い蜜に覆われたクリトリスを、先程までふやけそうになるほど膣肉を弄繰り回していた人差し指で、弾く。

「きゃ……んッ! あ、そこ……! ふぁ……」

びく、と身体を跳ね上げたフォル様は、ふくよかなヒップをシーツの上でこすらせてわななく。蜜壷から溢れ出る愛液は、その量と濃密さを増し、俺の指を溶かす程にまとわりついてくる。
俺は名残惜しさを胸に、指を引き抜いた。にちゃ、という淫らな音と共に、銀色の糸を引いて指が抜ける。
フォル様の潤んだ瞳が、意外そうに丸まる。が、俺が誇らしく立ち上がった肉棒を見せつけると、フォル様の目元が恥じらいに染まる。

「……よろしいですか?」

フォル様は、ためらいがちにコクンと頷く。とうに俺の肉棒を受け入れる準備は出来ていたのだろう。
俺の肉棒も、はちきれそうなほどに力がみなぎっている。エラの張った亀頭が先走りを滲ませながらフォル様の柔肉を待ち望んでいる。
俺は、フォル様の厚く粘液をまとった膣口に肉棒をあてがう。悩ましげに眉根を寄せ、フォル様は俺の進入を心待ちにしている。
俺が前のめりに腰をせりだすと、蜜を絡めてヌルヌルするフォル様の肉ヒダが、節をいくつも刻み込んで力強く伸び上がる俺の肉棒をぐっぷりとくわえ込んだ。

「はぅ……ん……あ、入って……くる……入ってきちゃう……あなたで、私が……いっぱいに……」

フォル様は暖かな蜜を俺の肉棒に染み込ませつつ、興奮に声を弾ませる。

「フォル様……繋がりましたよ。俺……嬉しいです」
「あ……わ、私も……嬉しい……嬉しいわ……あなたで、私の中……いっぱい……」

愛液に泡立つ繋ぎ目をうっとりと眺めながら、俺達は囁きあう。興奮と募る思いが、俺の胸を締め付けた。
俺はフォル様と熱く見つめあいながら、何度もしつこく腰を打ちつけた。

「あッ!! やあぁッ!! ふ、ふか……いッ!! 深いわッ!!」

一度腰を引き戻し、弓を引き絞るようにしならせてから思い切り腰をせりだすと、フォル様の切り裂くような悲鳴が上がる。
にちゃにちゃと鈍い音がしきりに響き渡り、俺達の繋ぎ目から半透明の粘液が流れ落ちる。
フォル様の子宮を押しつぶすほどの勢いで出し入れを繰り返すと、びしゅ、と生ぬるい粘液が飛び散る。
俺達の繋ぎ目は汁まみれで、肉と肉を打ち付けあうたびにブチュブチュと鈍い音が響く。
フォル様の粘膜がビクビクと波打ち、熱い蜜をこぼしながら俺の肉棒に絡みついてくる。
俺は夢中になってフォル様の中を味わい、陵辱する。
きゅうきゅうと肉棒に巻きつき、とろつくような粘膜を味わうと、俺の下腹部が急激に熱を帯びてくる。

「あ、あ……あぁ、俺……フォル様ッ! 俺、もう……ッ!!」
「私も……私もなの……私の奥も……凄く、熱いの……」

俺とフォル様が、同時に達しようとしている。ぐちゅぐちゅの肉がこすれあい、混じり合い、まるで一つに溶け合ってしまったのかのような錯覚すら覚える。

「お願い……捕まえていてね? 私のこと、捕まえていて……? あなたに……抱きしめていて、もらいたいの……はぁ……ン」
「はい……! 俺も、ずっとフォル様のことを抱いていたい……!」
「嬉しい……私も、あなたのこと……ずっと……あ、は……はぁッ!! はあぁッ!!」

フォル様の中で膨れ上がった俺の肉棒は、子宮の奥にこつりと当たり、その度にフォル様は高い悲鳴をあげ、身をよじる。
しなやかなフォル様の身体は、薄紅が差し込んだ肌をベッドにさらさらと滑らせながら、ぐっと伸び上がる。

「クレスト君……いっぱいにしてね……? 私を、あなたで、いっぱいに……」

甘くとろけるようなフォル様の囁きと、目の前に広がる美貌が、高まる性欲を煽り立て、深まる愛情を、思慕の念をひたすらに強めてくれる。
ぐん、と肉棒がフォル様の中で一気に膨れ上がった。

「フォル様ッ!! お、俺……俺ッ!!」
「ああ……ああッ!! クレスト君、クレストくぅんッ!!」





俺の喉の奥から、低い悲鳴が迸る。ほぼ同時に、俺の肉棒が熱く弾けた。どこまでも熱い溶岩のような精液が、膨らんだ亀頭から爆発したように吹き出す。
みっちりとカサの広がった亀頭がフォル様の膣内で引っ掛かる。子種を一滴もこぼすまいと、がっしりと捕まえているようだ。

「はァん……あ……流れ込んできてる……あなたの、熱いのが……私で、こんなに、興奮、してくれてたのね……あン……嬉しい……嬉しいの……」

まだきゅうきゅうと小刻みに俺の肉棒を締め付けてくるフォル様の内部の快感に身を漂わせていた俺は、フォル様の声が震えて聞こえた。
俺はフォル様とつながり合ったまま、上半身を前に傾け、フォル様に顔を寄せる。
フォル様が、夢うつつに目をさまよわせながら、赤く染めた顔で俺に微笑みかけてくれていた。汗まみれの身体を寄せ合い、抱き合い、見つめあいながら、俺達は唇を重ねた。
俺達はつながり合ったまま抱き合い、何度も舌を絡ませ、唇を吸いあった。


次の日。

「あ……こ、こんにちは」

俺が一人で通路を歩いていたら、昨日と同じようにフォル様と出会うことが出来た。
フォル様の足取りは軽い。昨日は好き放題してしまったから不安だったのだが、あまり疲れていないようで安心した。

「あの……お身体の方はいかが? 重かったりだるかったりしない? 大丈夫かしら?」
「は……だ、大丈夫です。そ、その……フォル様、は?」

フォル様はにっこりと微笑む。俺はほっと胸を撫で下ろした。

「昨日のクレスト君……たくましくて力強くて、素敵だったわ。私、すっかり夢中になってしまって……はしたなくなかった?」
「い、いいえ。そんな……」

俺は慌てて否定した。昨日のフォル様は、言葉で言い表せないほど美しくて綺麗で、今でも夢を見ているようで……
そんな俺を見て、フォル様は嬉しそうに微笑んだ。そして、俺のすぐ側に寄りつつ、小さく呟く。

「だから、今日も……ね? 私、あなたと一緒にいる時間……もっと欲しいから。それとも、嫌?」

俺はぶんぶんと首を横に振る。フォル様の赤い唇が美しい微笑みの形に緩む。

「良かった。嬉しいわ。私、今夜も頑張るから……気持ち良くなってもらえるようにするから……ね?」

フォル様はそれだけ言うと、目元を赤く染めながら足早に去っていく。俺は翻弄されたような気分のまま、立ち尽くしていた。

「……俺も、フォル様と、ずっと一緒にいたいです」

誰も居なくなった通路で、俺は一人、呟いていた。


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