俺の喉の奥から、低い悲鳴が迸る。ほぼ同時に、俺の肉棒が熱く弾けた。どこまでも熱い溶岩のような精液が、膨らんだ亀頭から爆発したように吹き出す。
みっちりとカサの広がった亀頭がフォル様の膣内で引っ掛かる。子種を一滴もこぼすまいと、がっしりと捕まえているようだ。
「はァん……あ……流れ込んできてる……あなたの、熱いのが……私で、こんなに、興奮、してくれてたのね……あン……嬉しい……嬉しいの……」
まだきゅうきゅうと小刻みに俺の肉棒を締め付けてくるフォル様の内部の快感に身を漂わせていた俺は、フォル様の声が震えて聞こえた。
俺はフォル様とつながり合ったまま、上半身を前に傾け、フォル様に顔を寄せる。
フォル様が、夢うつつに目をさまよわせながら、赤く染めた顔で俺に微笑みかけてくれていた。汗まみれの身体を寄せ合い、抱き合い、見つめあいながら、俺達は唇を重ねた。
俺達はつながり合ったまま抱き合い、何度も舌を絡ませ、唇を吸いあった。
次の日。
「あ……こ、こんにちは」
俺が一人で通路を歩いていたら、昨日と同じようにフォル様と出会うことが出来た。
フォル様の足取りは軽い。昨日は好き放題してしまったから不安だったのだが、あまり疲れていないようで安心した。
「あの……お身体の方はいかが? 重かったりだるかったりしない? 大丈夫かしら?」
「は……だ、大丈夫です。そ、その……フォル様、は?」
フォル様はにっこりと微笑む。俺はほっと胸を撫で下ろした。
「昨日のクレスト君……たくましくて力強くて、素敵だったわ。私、すっかり夢中になってしまって……はしたなくなかった?」
「い、いいえ。そんな……」
俺は慌てて否定した。昨日のフォル様は、言葉で言い表せないほど美しくて綺麗で、今でも夢を見ているようで……
そんな俺を見て、フォル様は嬉しそうに微笑んだ。そして、俺のすぐ側に寄りつつ、小さく呟く。
「だから、今日も……ね? 私、あなたと一緒にいる時間……もっと欲しいから。それとも、嫌?」
俺はぶんぶんと首を横に振る。フォル様の赤い唇が美しい微笑みの形に緩む。
「良かった。嬉しいわ。私、今夜も頑張るから……気持ち良くなってもらえるようにするから……ね?」
フォル様はそれだけ言うと、目元を赤く染めながら足早に去っていく。俺は翻弄されたような気分のまま、立ち尽くしていた。
「……俺も、フォル様と、ずっと一緒にいたいです」
誰も居なくなった通路で、俺は一人、呟いていた。
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