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■プリシラ姫の場合


「お兄ちゃん……や、優しくして……? プリシラ、まだちょっと……怖い、から」
「分かってるよ。心配しないでくれ。プリシラの嫌がるようなことは絶対にしないから」

俺は、そっとプリシラを抱き寄せた。薄い紅に染まった肌が、俺の身体に触れる。
きめ細かくて艶々の肌が俺の胸板を滑り、プリシラの生暖かい体温が伝わってくる。
プリシラは俺の背中に小さな両手を回して、切なげな瞳で俺を見上げた。

「プリシラね、お兄ちゃんのこと、大好き。何でもしてあげたいの。お兄ちゃんに喜んでもらって、プリシラのこと、もっと好きになってもらいたいの……」

プリシラの瞳は泣いているかのように潤んでいて、頬は赤く上気している。
俺を真っ直ぐに見つめる青い目は円らで透き通っていて、プリシラの可愛らしさを引き立てている。

「プリシラ……目を閉じて」
「お、お兄ちゃん……」

俺はプリシラの顎を軽く持ち上げて、言われたとおりに目をつぶったプリシラに顔を寄せた。
小さくて可愛い唇をきゅっと結んだプリシラに、軽く口づけする。
ふんわりと柔らかく、しっとりとした唇の感触が伝わってくる。
軽く押し当てるだけなのに、プリシラは悩ましげに暖かい息を唇の端から漏らし、小さい声を上げる。
くちゅ、と俺の唇に割って入ってきたヌラヌラの舌を吸って、舐めあうと、プリシラはピクピクと小さく身体を震わせた。

「怖いか?」
「う……うぅん。違うの。プリシラ、お兄ちゃんのこと怖いなんて思わないよ。お兄ちゃんはいつも優しくしてくれるモン」

ぎこちなく微笑みながら、プリシラは微笑む。
その身体は、小刻みに震えている。怯えているのだろう。

「でもプリシラ、震えてるじゃないか。いやなんじゃないのか? プリシラが嫌がるようなことをしちゃ、意味ないだろ」
「ち、違うの。プリシラね、お兄ちゃんに嫌われないかなって、心配なの。まだプリシラは小さいから、詰まらないかなって……」
「そんなことないさ。プリシラは可愛いよ。俺、凄くドキドキしてるんだ。こんなに可愛いプリシラとエッチなことが出来るんだからね」
「お兄ちゃん……」

プリシラの顔に、喜びの微笑みが浮かぶ。
ぷにっとした頬を緩ませて、瞳を輝かせているプリシラは、まるで妖精のようだ。

「大好き、お兄ちゃん。プリシラ、お兄ちゃんのこと世界で一番大好きだよッ」

俺はプリシラを落ち着かせるために、額に軽くキスをした。
上から覆い被さった俺の身体は、プリシラの肌にそっと触れる。

「んにゃ……お兄ちゃん、カッコいい……や、凄く逞しいよぅ……お兄ちゃぁン……」

俺の身体にこすれるプリシラの身体はほっそりとしていて、ひどくたおやかだ。
プリシラは胸元を隠していた両手をそっと解き、俺の背中に両手を回す。
ひんやりとした手が俺の背中をうつろわしげに漂う。俺の胸板に、ピンと尖ったプリシラの乳首がするするとこすれていて小気味良い。
俺は身体を起こして、プリシラの愛らしい肢体を見下ろす。

「興奮してる? 気持ち良くしてもらいたいのか?」
「やぁん、そんなこと無いもん……プリシラ、そんなにエッチじゃないよぅ」
「でも、顔が赤いぞ? ほら、乳首もコリコリしてて、可愛いしさ。こっちだって……」

俺は、するするとプリシラの下半身に手を伸ばした。
軽く膝を合わせているプリシラの股間は、いつの間にか粘ついた愛液で蒸れ始めていた。
じゅくじゅくと音がしそうなほどの液が、ひっそりと桜色に佇んでいる秘所からとぷとぷと垂れ落ちているのが、目の端で確認できる。
俺は心臓がバクバクと高鳴るのを感じつつ、秘所のすぐ下でヒクついているアナルに指を触れさせた。
くちゅ、と鈍い音が聞こえて、それとほぼ同時に、ひっとプリシラが息を吐く。


「や、やぁ……ッ! お、お兄ちゃん、また……そっち、なの?」
「ああ。プリシラのお尻の穴は可愛いからさ。俺、プリシラのお尻の穴に夢中なんだぞ」
「でもでもぉ……お尻でばっかりされちゃってたら、プリシラ、ヘンな子になっちゃう……」
「大丈夫。俺はお尻で気持ち良くなってるプリシラのこと、大好きだから」
「そ、そんなぁ……あ、やンッ」

俺はプリシラの抗議を無視して、くりゅくりゅと指をうごめかし始めた。
滴り落ちてきていた愛液が、分泌され始めているアナル粘液とドロドロに交じり合い、薄桃色の蒸気をむわっと放つ。

「や、だぁ……あふぅ……お、お尻、おしりぃ……くちゅくちゅしちゃ……あ、やぁぁッ! はぁうう……」
「気持ち良くしてあげるよ。お尻をいっぱいにしてあげるから。ほら、力抜いて」
「はぁぁ……む、無理だよぅ……そんなのぉ……」

俺はアナルの中に指を差し込んだまま、第一間接を折り曲げる。
窮屈な中で無理に広げたせいか、ぎちゅ、ときつそうな音がもれ出てきた。

「はぁう……ッ! お兄ちゃん……あ、んあ……苦しいよぉ……」
「大丈夫、すぐに気持ち良くなってくるから……気持ち良くしてあげるから、もうちょっと我慢してくれ。な?」
「くゥん……きゃふ……あ……くぁあン……」

プリシラの喘ぎ声が、どこか甘ったるい響きが混じり始めているのに気付いた俺は、生暖かい粘液でふやけた指をゆっくりと引き抜いた。

「あ……? お、お兄ちゃん……」
「残念だったか? もっと弄って欲しい?」
「ち、違うよぉ……終わったのかなって、思って……」
「心配しなくていいよ。十分ほぐれたみたいだから、指じゃなくてこっちで、な?」
「え? え……ええッ? そ、そんな……オチ○チン、入れちゃう、の……?」

まだ戸惑い勝ちなプリシラのヒップを半ば強引に引き寄せ、ホカホカのアナルに先端を触れさせる。
熱く蒸れた蒸気を立ち上らせつつ汁を吹きこぼすプリシラのアナルは、見事に赤らんでいる。

「お兄ちゃん、お願い、優しくして。強くし過ぎないで、お願いだから……」
「分かってるよ」

俺は短く答えると、力強く屹立した肉棒をヌルヌルのアナルの中に押し入れていった。
ちょっとした抵抗があったが、ほぐしたせいである程度はこなれていたのだろう。
ぎゅうぎゅうの肉壁に、俺の肉棒が徐々に包み込まれ始める。


「うぁ……す、すご……これ、凄い、よ、プリシラ……プリシラのお尻の中、物凄く気持ちいいッ!」
「きゃうぅん……うく……くゥ……き、きついよ……」

程なくして俺の肉棒が根元まで飲み込まれた。
プリシラは苦しそうに眉根を寄せ、俺の肉棒をアナルで受け入れてくれている。
この小さい身体の、更に小さなアナルに、俺の肉棒が入っている。
余りの興奮に、脳みそが溶けそうだ。
俺は、プリシラが慣れるまでしばらくそのままでいることにした。
プリシラは艶のある唇をきつく結んだまま、小さく開いた隙間から熱い吐息を短い間隔で漏らしている。
しばらくして、ぎゅっと目をつぶって苦しそうにしていたプリシラが、ふっと目を開いて俺を見た。

「お兄ちゃん……動かないの?」
「え? でも、プリシラ。苦しいんじゃないのか?」
「……お兄ちゃんが、気持ち良くならないと、ダメ、なんだよね……プリシラ、我慢するから。だから、お兄ちゃんの好きに動いていいよ」
「プ、プリシラ」

プリシラは微笑んでいた。苦しいだろうに、俺のことを思いやってくれているのだ。

「ごめんな、プリシラ。俺、すぐに出しちゃうからさ。だからちょっとだけ、我慢しててくれ」
「う、うん……お兄ちゃん……」

プリシラは怖がっているような表情を浮かべながら、俺の言葉に頷いてくれた。
俺はプリシラと見詰め合うと、ゆっくりと腰を引き戻した。
薄白い粘液にまみれたシャフトが、プリシラのアナルから徐々に姿をあらわし始める。
俺は、限界まで引き戻すと、そのまま同じくらいの強さで差し込む。
ぐちゅ、と言う卑猥な音が、部屋中に響き渡った。

「くあぁうんッ!」

プリシラのくぐもった悲鳴は、どこか甘さが含まれている。
気持ち良くなっているのか、と思った俺は、勢い込んでプリシラのアナルを責める。
卑猥すぎる粘着音が断続的に響く。

「あ、あ、あ、あ……あぅッ! やぁッ! プリシラ、ヘンだよぉッ! おかしいよぉッ! お尻、気持ちいいなんて、おかしいことなのにぃッ!!」
「おかしくなんてないよ。プリシラはお尻で気持ち良くなれちゃう女の子なんだから。俺のコレで、気持ち良くなってくれよ」
「やだやだ、やだぁ……恥ずかしいよぉッ! お兄ちゃんのオチ○チンで、お尻を弄くられて、気持ち良くなっちゃうなんて、そんなの、ヘンすぎるよぉ」
「ヘンなんかじゃない。プリシラは素敵だよ」

プリシラの気持ち良さそうな声を受けて、俺は行為をさらに激しく強くし始めた。
ぶちゅちゅ、と音がもれ出る程に激しく腰を打ち付け、プリシラのアナルの奥までほじくりたてる。
プリシラは髪を振り乱し、口の端からよだれを垂らしながら淫らな喘ぎを漏らす。

「か……は……! や、ら、らめぇ……ッ! な、中ッ、らめ、なのぉ……ッ」

プリシラはほとんど悲鳴のような声をあげる。ろれつの回らないプリシラの声が、俺の加虐心を煽り立てた。
俺は腰をこねくり回すようにして振りたてて、プリシラのアナルをえぐり始める。

「やぁ……ぐるぐる、しちゃ、らめ、らめなのぉ……! プリシラの、お、おひり、き、気持ち良く、なっちゃ、う……」
「気持ち良くなっちゃおう。俺達、一緒に気持ち良くなろう? な、プリシラ」
「や、やぁ、おしり、お、おひり、で、気持ち良くなっちゃう、なんてぇ……やぁぁ……」
「お尻で気持ちよくなってるプリシラ、可愛いよッ! 可愛い過ぎるよッ!!」

俺はプリシラの腰をがっしと掴んで引き寄せた。
もうそろそろ出そうだ。
フィニッシュに向けて、ラストスパートを始める。
プリシラの可憐なアナルめがけて、真っ直ぐ前に渾身の力を込めて突き入れる。
ぶぴゅ、と結合部からは透明の液が何度も何度も飛び散る。
かは、と切れ切れの呼吸を繰り返すプリシラは、身体を震わせながら虚ろな瞳で俺を見る。

「あ、お兄ちゃん、お兄ちゃんッ! お、おひり、で、気持ち、よく、なっても、いいのッ!? プリシラ、おひり、で……イってもいいッ!?」
「ああ、いいぞッ!! お尻で気持ち良くなるんだッ!!」
「あ、あううううッ!! はうぅぅぅんッ!! お、おに、おにいちゃ、お兄ちゃああぁんッ!!」

プリシラの身体が、びくん、と大きく跳ね上がる。

「あ、あう……あうぅ……あ、ああ……ふあぁ……」

プリシラの全身は小さい痙攣を繰り返していて、薄い胸が激しく上下している。
アナルからはねっとりとした蜜がしとどに漏れ出ていて、その興奮の凄さを現していた。

「お、おぅ……ッ!! 俺、も……ッ!」

プリシラのアナル内は絶頂の余韻でピクピク動いている。
プリシラの絶頂のほぼ直後に、俺もまた絶頂に導かれようとしていた。

「く……!」

俺は慌てて肉棒を引き抜いた。
このまま中で出しても良かったのだけれど……

「プリシラ、目を閉じててッ!」
「え……? あ、きゃぁんッ!」



荒い呼吸を繰り返すプリシラの顔にまで移動した俺は、暴発寸前の肉棒をしごきたて、そのままプリシラの額にあらん限りの欲望を放出した。
ぶぴゅ、びゅるるるるッ!!
らせん状の精液が額を直撃し、プリシラの清楚な顔をあっという間に汚していく。
髪の毛にまで飛び散った熱々の精液が、べっとりとプリシラの顔を粘つかせていく。

「あ、ああ……うぁ……す、凄く気持ちいい……気持ちいいよ、プリシラ」

俺は射精の快感に浸りながら、プリシラの顔を精液でべとべとにしているという事実に酔いしれていた。

「あ、や……やぁん……お兄ちゃんのお汁で……いっぱいにしてもらっちゃったぁ……えへへ……」

プリシラは、こんな風にされてもまだ俺のことを信頼してくれている。
心底嬉しそうな笑顔を浮かべつつ、プリシラはぐったりと仰向けに寝そべったまま、俺に微笑みかけてくれた。
額を集中的に汚されたプリシラは、つつっと白濁液を指で一掬いし、口に含んだ。

「あ、んちゅ……ふぁ……あ……お兄ちゃんの、オチ○チン……凄く、膨らんでる……あン……カッコいい……」

プリシラは、まだ軽く射精を続けている肉棒の先端を口に含むと、ちゅぅっとすいつく。
射精直後で敏感になっている肉棒が、プリシラの口唇奉仕に翻弄される。

「ん……ちゅう……ちゅ、くちゅ……ん……んふ……あン……素敵ィ……お兄ちゃん……」

うっとりと俺の肉棒を咥えながら呟くプリシラは、いつもの幼いプリシラからは想像も出来ないほど色っぽく、いやらしく見えた。


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次の日。

「あ、お兄ちゃん。お兄ちゃんだぁ。おはようッ」

見回りの最中に偶然プリシラと出会った俺は、気恥ずかしさを覚えながら、駆け寄ってくるプリシラに笑顔を向けた。

「おはよう、プリシラ。今日も元気だね」
「うんッ。お兄ちゃんも、元気そうだねッ。プリシラと一緒だよ? なんだか嬉しいなぁ」

俺は、はは、と愛想笑いを浮かべた。
……昨日、あんなことをしたばかりだというのに、この明るさは何だろう。
プリシラはあまり気にしていないのだろうか……

「お兄ちゃん? ね、お兄ちゃんったら」
「え? あ、ご、ごめん。ちょっとぼんやりしてた」
「もう、ちゃんと聞いててよぉ」
「ご、ごめん」
「えへへ、怒ってないよぉ。大丈夫、許してあげるッ」

機嫌良く微笑むプリシラは、俺に抱きついてくる。
……こんなところ、誰かに見られたら不味いと思うのだが、プリシラは全く頓着しない。

「ねぇねぇ、だからぁ、お兄ちゃんのお部屋、今日も行っていい? プリシラ、今日もお兄ちゃんと一緒がいいのッ」
「え? だ、だって、昨日……」

俺がそのことを口にすると、プリシラの顔が一気にかぁっと赤くなった。
胸の前で人差し指をつんつんさせながら、プリシラは小さく呟く。

「う、うん……昨日、お兄ちゃんに抱いてもらって……可愛がってもらって……その、ね」

うつむき加減のプリシラは、恥ずかしそうにもじもじしながら、俺を上目遣いで見上げて、言う。

「すっごく気持ち良くって……お兄ちゃんのこと、ずっと考えてたのぉ……」

……プリシラの表情はうっとりとしていて、頬がピンクに染まっている。
昨夜のことを思い出しているのだろうか。
……ほんのりとした色気が、プリシラ本来の可愛らしさを更に強調していて、凄く魅力的だ……

「だから、だからぁ……今日もお兄ちゃんに可愛がってもらいたいの……一緒に居たいの。ね、いい? いいかな?」

俺は、黙って頷いた。

「やったぁ……お兄ちゃん、大好き。大好きだよぉ……」

ぎゅっときつく抱きついたまま、俺の胸元で顔をスリスリするプリシラを受け止めながら、俺はその暖かさを確かに感じていた。


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